はじめに |
さぁ!始めよう! |
節約も大事だね |
HPに来てくれた皆様へ |
敷金返還奮闘記 |
前書き |
私、今年引越しを経験したわけですがその時やはり問題になるのが敷金問題。最近は大家さん側もこのご時勢の為か厳しいようでもめる事が多い様です。もちろん良心的な大家さんもたくさんいますので円満に引越しを済ませられる事もたくさんありますが。まぁ、ここでは私事ではありますが近く引越しを考えている方、特に引越しの予定はないけど将来の為にという方のお役にたてれれば幸いです。 |
序章 |
結婚して一年半がたち引っ越しをしようという事になりました。今までの賃貸マンションからは通勤に不便だったので話はトントン拍子に決まり、新居のマンションもいくつか見てみて無事決まりました。 退去する一ヶ月前に前居の管理会社(このマンションはこの管理会社が全て委任されているようでのちのち不信感を抱く事になろうとは思いもしなかったのでした)に退去の旨を告げ、引越し業者も決まり全てが順調に思えた。 月日は流れ引越しが始まったのでした。 |
査定 |
引越し業者・友人の手伝いによって全ての荷物が新居に運ばれ、あとは前居に管理会社立会いで汚れや痛みがないかなどの査定を残すのみとなりました。立会いの数日前、管理会社に立会日の確認ということで電話しました。そこで管理会社は「ウチは国土交通省のガイドラインにのっとってやりますので20万円いただく位ですよ」との事。ガイドラインとはまぁ簡単に言えば敷金でもめるケースが多い為具体的にここは家主負担、ここは借主負担などとある程度線引きをしてあるものです。ウチは32万円ほど敷金を入れていたので12・13万円くらい返ってくるのかなと思っていました。結構お気楽にしていたのです。 いよいよ立会いの日がきました。ガラーンとした前居はこんなに広かったのかとつくづくモノの多さで部屋を狭くしていたんだと反省していたところ「ピンポーン」。予定時間ちょうどに管理会社の男性が一人でやってきました。私もまぁ少しは不安だったので「ガイドライン通りにやってくれるんですよね?」と聞いてみた。「ええ、その通りやらせていただきますよ。」と。その男性はどんどんと各部屋を見てまわった。一部屋だけウチの過失で汚してしまった以外は10年住んでいたとは思えないほどキレイだった。その男性も「キレイに使ってくれてますね〜」とのお墨付。そりゃそうだ、ウチはタバコを吸う人もいないし、掃除もマメにやってきたのだから。全て見終わった男性は「二部屋だけエアコンのリモコンを取り付ける穴を空けてしまったのと汚してしまった部屋以外はすごくキレイでした。」これは敷金12万どころかもっと返ってくるゾ〜、と期待して査定は終了。「明細が出たら送ります」との事でした。これで引越しは終わったかに思えたのでした。 |
見積書 |
査定後半月ほどしても明細が送られてこないので管理会社へ電話をした。もう2.3日で送れますとの事。そして届いた見積もりを見て驚いた!要約すると総額44万円ほどかかった。端数はサービスするから20万円。つまりもう残りの差額を振り込んだ。というものでした。「???」なにこれ。。。もう終わりって事???一体どこにいくらかかったか全く書いてないのです。そこで私、ガイドラインを勉強しました。必死に。管理会社の男性の「エアコンのリモコン穴」発言。エアコンのリモコン穴等は普通に生活する上で必要とされる為ウチが負担しなくていいのです。「あの人、ぜんぜんわかってないじゃん!」ここで私対決を決意しました。管理会社と。 |
攻防 |
すぐさま管理会社へ電話しました。「あの見積もりじゃ何にいくらかかったかも書いてなくてわかりません。見積もりでもなんでもないですよ。」すると管理会社「じゃあ明細を送ります。」とのこと。なにこれ、文句いわなかったら終わりだったの? 二日後明細がとどきました。「!」なぜ20万がウチの負担になったかというとほぼ全額折半、ハウスクリーニングはウチ負担。サービスするから20万だというのです。折半って・・・。よごしちゃった部屋も、きれいな部屋も折半なら立ち会った意味ないじゃん!!!そこで私なりに計算してみました。 汚した部屋は全額ウチが負担したとしても4万弱。あとの部屋は住んでいた年数などをガイドラインにのっとってみると10%負担との事なのでせいぜい3万といったところ。ハウスクリーニングは契約書に特に明記がない場合は貸主負担なのでウチの負担ゼロ。つまり多くみても8万位なのだ。それを20万払えとは。なるほど、みんなこの手で20万払わされてるんだ。だから初め電話した時部屋を見てもいないのに20万位ですよって言ったんだ。 再び管理会社へ電話。私なりのうんちくを話すと向こうは少しキレぎみになって「じゃあ部屋でタバコを吸ったりしませんでした?」ウチは誰も吸わないがそりゃ友人なんかが吸ったさ。と思いながらも「それがなんですか?」「一本でも吸ったら汚れるんですよ、天井づたいに」なにぃぃぃ!1本吸って汚したとみなすってのかい?ところが管理会社のこの発言が墓穴をほったのでした。またまたガイドラインの登場です。タバコもよっぽどおかしいほど吸わなければ(普通一般程度の本数ならば)それは汚したうちに入らないのです。 あらかじめ勉強していたのでそれを管理会社に言ってみるとさらにキレて「じゃあ一体いくらならいいんですか!FAXで送ってください」とのこと。それで電話は終了。 早速、私は自分が出した見積もりをFAXで送ったのでした。7万円と! |
終戦 |
数日後手紙が届いた。管理会社からだった。結論からいえば家賃一月分でいかがでしょうとの事だった。私の見積もりより3万数千円多かったが、初めの額からは8万数千円が返ってくる。もう一度攻防か、受け入れか。これ以上話し合うのも結構パワーがいるし、すごく勉強になったとも思って受け入れる事にした。数日後、口座に差額分8万数千円が振り込まれていた。これにより敷金戦争は終戦となりました。 |
あとがき |
こうしてみると結構大変だったけど何事も勉強だな〜と感じました。もし管理会社の言葉を鵜呑みにして最初の段階で了承してたら8万数千円は返ってこなかったわけですし。何も知らずに起こった出来事だったのですごくパワーがいりましたけど、このなが〜い物語を読んでいただいた人が今後引越しなどがあった場合にこの物語を思い出して少しでもお役にたてたら嬉しいです。これこそ大きな節約の一つかもしれませんね。 |